天文部 国際学生科学技術フェア(ISEF)出場決定

 12月12-13日に開催された、第18回高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC)において、天文部演算班の「自作スーパーコンピューターによる銀河衝突シミュレーション」の研究が、主催者賞(朝日新聞社賞)を受賞しました。この結果、来年5月に開催される国際学生科学技術フェア(ISEF)への出場が決定しました。
 学校の使用済み廃棄パソコンを再生活用して並列計算機を作り上げ、銀河衝突のシミュレーションを行なった研究です。20世紀末の世界最速スパーコンピューターに匹敵する演算性能を誇るこのマシンは、昨年の文化祭でも公開されました。天文部演算班の生徒3名(大屋孝輔、小松俊文、得丸恭隆)は、コロナ禍の中で、マシンの性能評価を厳密に行うとともに最適化処理を施し、スパコンの汎用的なプログラムが実行できる環境を作り上げました。研究の一例である動画は、渦巻き銀河の衝突を再現したもので、得られた3Dデータによって、任意の角度から衝突の様子を見ることもできます。ひとつの銀河について、恒星を代表する粒子1万個、ダークマターを代表する粒子を2万個を用い、合計6万個の粒子衝突という並列計算の成果を上げたものです。
 審査では、アイデアの斬新さ、ハード・ソフト技術の巧みさ、さらにコンセプトの将来性について、高い評価を受けました。世界大会での上位入賞を目指して、さらに研究を磨いていきます。

研究一例の動画はこちらからご覧いただけます。

令和2年12月24日朝日新聞朝刊記事はこちらです。