天文部、新彗星をいち早く観測

2023年8月12日、西村栄男さんにより発見された新彗星、C/2023 P1 (Nishimura)を天文部は同月、19日にいち早く観測しました。
この彗星は早朝の東の低い空でのみ観測が可能であり、雲の切れ間からの撮影という難しい観測でしたが、今年1月に地球に最接近したC/2023 E1(ZTF)彗星を観測した際の経験を生かし、幕張の空からしっかりとその姿を写すことに成功しました。
さらに、今回の観測には高校一年生も参加し、技術の継承が行われました。来年の10月には大彗星C/2023 A3(Tsuchinshan-ATLAS)が接近する予定であり、より高度な観測が期待されます。


画像の説明:
観測場所 千葉県千葉市(渋幕天文台)
観測時刻 2023年8月19日 3時43分~3時53分 JST (日本標準時)
観測機器
望遠鏡 TAKAHASHI TOA-130 (口径130mm, 焦点距離1000mm)
赤道儀 iOptron CEM120EC2 (自動導入, 自動追尾)
カメラ ZWO ASI1600GT (16枚x露出時間30秒, ゲイン150, 冷却温度3℃)
画像処理 彗星基準コンポジット, トリミング