11月19日(火) 東京医科歯科大学セミナー

進路部のGLFCセミナーの一環として、東京医科歯科大学臨床解剖学分野教授で医学科教育委員長の秋田恵一氏をお招きして本年度の医学部セミナーを開催しました。テーマは「医師になること、医学を学ぶこと」。生徒からの事前の質問に答える形で、医科教育委員長の目線から医師に求められる資質や考え方について真正面から語っていただきました。
開口一番、「超高齢化社会が終わりを告げる2040年、つまりあなた方が医者として稼げるようになったころ医師が余剰となる。そうなっても医師として生き残るために、生涯にわたって医学の勉強を続けることができますか」と生徒に覚悟を促されました。次に、「入学式の翌日のオリエンテーションでは、この中の1割の人は卒業できませんと宣告します」と厳しい言葉が続きました。

  • 大学として求める人物像は常に誠実、正直で、規律を遵守し責任ある行動ができる人。
  • 他にやりたいことがあるのに、受かりそうだから、偏差値が高いから、という理由で医学部を選択するのは絶対にやめて欲しい。
  • サイエンスにおいては今日の正解が明日の正解とは限らない。常に修正するための継続した努力が不可欠。
  • 入試では自分の頭で考えることが必要。何を学びたいかをぶつけて欲しい。きっと伝わります。
  • 研修医と臨床医はもともとシームレスなものであり、東京医科歯科大学では両方に到達できるシステムがある。
  • 高校生時代には高校生時代にしかできないことを経験してほしい。高校生時代しかできないことを犠牲にしてまで受験に打ち込むことは愚。好奇心とコミュニケーション能力はテクニックでは身につかない、

など数々の示唆やアドバイスをいただきました。参加生徒約60名は、医学の第一線で活躍されている先生からの厳しくも愛情あふれる人生のアドバイスに真剣に向き合い聞き入っていました。

※秋田先生の講演の後、同大学の青木朱美入試アドバイザーからも、強い憧れをもって多くの皆さんに是非受験をしてもらいたとの熱いメッセージをいただきました。