
西村あさひ法律事務所・外国法共同事業より松長一太先生をお招きし、「出張ロースクールで学ぶ『法律実務家の思考法』」と題して、GLFCセミナーを実施しました。中学三年生から高校三年生を対象に、法律実務の現場で用いられる思考法について学ぶ機会としました。
松長先生は、裁判官として約15年にわたり東京地方裁判所・札幌地方裁判所等で民事・行政事件を幅広く担当され、最高裁判所事務総局や外務省での勤務を経て、現在は弁護士として企業紛争・不祥事対応などに携わっておられます。セミナーは三部構成で行われ、第一部の模擬講義「『事実認定』ってどうやるの?」では、限られた証拠や情報から事実をどのように認定していくのかというテーマで、ロースクールの模擬講義を行って頂きました。第二部「裁判官が考えること、法律家が考えること」では、裁判官・弁護士双方の立場を経験された松長先生ならではの視点から、印象に残っている事件などについてお話し頂きました。さらに第三部の特別対談「AIは裁判をどう変えるか」では、生成AIの発展が裁判や法律実務にどのような変化をもたらしうるのかという、現代的なテーマについて考えました。
法律というと、条文や判例についての知識を身につける学問という印象を持つ人もいるかもしれません。しかし今回のセミナーでは、事件や証拠との向き合い方など、法律実務の根幹にある思考そのものに触れる機会となりました。昨年度に引き続く西村あさひとのセミナー第二弾として、法曹志望の生徒はもちろん、社会の問題を論理的に考えることに関心を持つ生徒にとっても、法律家のものの見方を知る貴重な機会となりました。
