37期生最後の校長講話

今年も高3生にとっての最後の校長講話が終わりました。本校生徒は、中学入学者は6年間で35回、高校入学者は3年間で17回の校長講話を受講し、その時その時の自身の成長を確かめます。
例年この最後の校長講話はこれまでの講話の総括的な内容となりますが、今年は特にAIの進展がもたらす社会の変化をどのように考えるかという点に多くの時間が当てられました。
AIと協調して生きる時代がすぐそこまで来ている。その中で我々に求められるのは歴史に代表されるリベラルアーツを学習することにより得られる知性である。AI社会の発展とともにBasic Incomeの導入が予想されるが、収入だけで人生を考えると人生はさびしくなる。人間性を忘れず豊かな人生を歩んでほしい。校長先生は君たちの姿とAIがもたらす社会の発展をどこか遠く高いところから見ているよ、と独特のユーモアで巣立つ生徒たちにエールを送られました。
最後の最後は、渋幕生であれば何度も耳にした、日本語の「知性」を意味する二つの英単語IntellectとIntelligenceの違いについてあらためて言及され、IntellctはIntelligenceにHumourとPietyを加えたものなんだよ、長い間この講話を聞いてくださってありがとう、と述べられ校長講話が終わりました。