3月1日(金) 卒業式

前日からの雨は卒業式を見計らったようにあがり、高3生344名の自信に満ちあふれた入場とともに平成30年度第34期生の卒業式の幕もあがりました。
田村副校長からの開式の辞に続き、田村校長先生から卒業生へ本当に最後の「講話」となる式辞がありました。「人間一人ひとりが掛け替えのない存在であると同時に、人類世界の一員であることを認識してほしい」という校長講話根幹のテーマがあらためて示され、加えて「人間の豊かな世界がいろいろな不都合を生み出しているが、人間が作り出したものであるから人間が解決しなければならない、解決できると信じなければならない。歴史は人間がいかなる問題も解決できることを実証しているし、できると信じること自体が歴史の進歩である。これからの人生をどうか豊かなものにしてほしい。未来は予想するものではなく作るものだ」と大変力強いメッセージが贈られました。
来賓の皆様からは、心の豊かさの重要性や遵法意識の大切さ、一生助け合って成長できる友達の意義についてのお言葉とともに、渋幕卒業生の誇りを胸に社会のリーダーとしての責任を果たして欲しいと多くの励ましをいただきました。
校長先生からの卒業証書授与は、卒業生全員への一人ひとりとの強い握手とともに行われます。握手を交わすことで、卒業生は将来の自分に対する約束をさらに固くします。
卒業式が終わっても余韻は冷めやらず、卒業生と先生方が別れを惜しむ姿がいたるところで見られました。彼らが学校を去る頃には、早春の青空が広がり淡く柔らかな光が門出を祝しました。