5月25日(土) 教育後援会謝恩演奏会・文化講演会

刺すような日差しと湾からの風の辛さで、本格的な夏の訪れを濃厚に感じる5月最後の土曜日、教育後援会総会にお集まり頂いた保護者の皆様へ、日ごろのご支援への御礼の気持ちを込めて、音楽科の丸山先生とお仲間3名のプロ演奏家による弦楽四重奏演奏会と、ビジネス英語講師等で幅広くご活躍中の小林真美様を迎えての文化講演会を開催いたしました。

演奏会では、始まりのW・Aモーツァルトの弦楽四重奏曲第14番「春」から、H・マンシーニ「ムーンリバー」、E・モリコーネ「『ニューシネマパラダイス』より愛のテーマ」、M・スタイナー「『風とともに去りぬ』よりタラのテーマ」、イギリス民謡「スカボローフェア」、最後のA・ボロディンの弦楽四重奏曲第2番ニ長調まで、時空を超えた45分間の旅を楽しみました。途中途中の丸山先生の軽妙洒脱な音楽・映画トークが心地よいナビゲーションとなって、包み込まれるように目を閉じ、4つの弦が奏でるストリームに身を委ねると、アルプスを望む中世の街から、月明かりが忍び込む摩天楼から、コルシカ島の映写機が回る小部屋から、アトランタの熱い大地から、北の国の静謐な市場から、中央アジアに果てなく続く草原から、それぞれの風が柔らかく頬を撫で去り、素敵な夢心地を満喫いたしました。

文化後援会は、小林真美様より「日本人が身につけるべきグローバルコミュニケーション術」と題して、グローバル時代に求められるコミュニケーション術と英語の苦手意識の克服法についてお話いただきました。自信を持って語れる話題を日頃から準備し、相手をリスペクトしてわかりやすく話すこと。スピークアップする勇気、人生を楽しんで話題を豊富にすること。英語はコミュニケーション手段に過ぎないが、基礎は大切(教科書の丸暗記など)。英語によって世界が広がる、英語で楽しむという意識を持つこと、などをお話いただきました。少しだけ英語に対するハードルが低くなったような気持ちがします。
一方で、よくよく振りかえってみますと、これらは、校長講話や、英語の授業(Aブロックの英文暗唱やEnglish Songsの合唱)、昨年のWater is Life2018 など、日ごろの渋幕の学校生活を通して学べることが多いのでは、と本校の教育について一層気持ちを強くすることができました。