令和3年度修了式

今年度も修了式の日を迎えました。様々なハードルを乗り越えての1年でした。
校長式辞では、校長先生から3つのお話しがありました。

  1. 今日、修了証(通知表)をお渡しする。達成感や後悔などいろいろな思いがあろうが、この1年を振り返る機会としてほしい。4月からは新入生を迎える。各自が1学年上がる自覚を備えてほしい。
  2. 今年も東京芸術大学へ進学する先輩がいる。ここに、多様性を重んじる本校の特徴がある。高1、高2生の8名が科学の甲子園全国大会に出場し、準優勝という輝かしい結果を残してくれた。
  3. 世界中の青年が、今パンデミック・ウォールに悩んでいる。人類は、素晴らしい点と欠点を併せ持つ存在である。素晴らしい点のひとつに時間を意識していることがあり、時間を意識することで未来に対して今から準備することができる。これが人類の文化の特徴であるが、逆に未来を見通せないと不安に苛まれることになる。「青年、即未来」の格言のとおり未来が見通せない状況は若者にとっては、大きな悩みとなっている。これがパンデミック・ウォールである。新型ウイルスへの対応の結果から「自由主義国家」より「強権国家」の方が優れているという見方があるが、長い人類の歴史から考えるとこれは大きな間違いであることがわかる。自由だからこそ、冒険心や新取の精神、失敗してもやり直す土壌、寛容な気持ちが培われる。若者はこのことを真剣に考えてほしい。

「今、此処」
 未来を見通せない中、私からの君たちへのアドヴァイスは「今、此処」という禅語だ。未来のことはさて置いといて、今やることに集中しよう。そのために、良く寝ること、ニコニコしていること(楽しいからニコニコとなるのではなく、ニコニコするから楽しいんだよ)が大切。

 校長式辞に続いて、皆勤賞、年度功労賞の表彰があり、多くの生徒がこれまでの頑張りや活躍について顕彰されました。