The 37th Memorial Concert

田村記念講堂において、第37回メモリアルコンサートが開催されました。指揮は安冨洋先生、上野の森アンサンブル(東京芸術大学大学生及び卒業生を中心としたオーケストラ)による演奏です。
今年の曲目は、ピアノ協奏曲イ短調作品54第一楽章(シューマン)、アルト・サクソフォーンと弦楽オーケストラのための協奏曲変ホ長調作品109(グラズノフ)、交響曲第41番 ハ長調K.551「ジュピター」(モーツァルト)です。ピアノ協奏曲では高校2年生、サクソフォーン協奏曲では高校3年生がソリストとしてオーケストラと共演しました。ソリストは毎年校内オーディションで選ばれます。オーケストラとの共演を夢見る生徒は、日々研鑽を重ね、オーディションに臨みます。そうして選ばれた2名のソリストは、個性豊かな演奏でオーケストラをリードし、会場は万雷の拍手に包まれました。

今日私たちが美しいと感じた曲は、百年以上前に作曲され、時代と国境を越えて、幾度となく奏でられてきました。美しいものを美しいと感じることは芸術的な感性を育て、己の内面を表現する力に繋がります。そしてその力が創造力を育みます。メモリアルコンサートは、中高時代に優れた芸術に触れるまたとない機会ではないでしょうか。