The 40th Memorial Concert

田村記念講堂に於いて、第40回メモリアルコンサートが開催されました。指揮は羽部真紀子先生、上野の森アンサンブル(東京芸術大学大学生及び卒業生を中心としたオーケストラ)による演奏です。
メモリアルコンサートでは、オーディションで選ばれた生徒がオーケストラと共演します。今年は、数々のコンクールで優勝経験のある高校2年生がソリストに選ばれました。彼が選んだ曲は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。力強いピアノの音がオーケストラをリードし、壮大で美しいメロディーが奏でられます。ピアノとオーケストラの織りなす重厚な音は、やがて音の大洪水になり、聴衆を魅了しました。
美しい音、美しい曲を美しいと感じることが、芸術的な感性を育てます。その感性がやがて創造力となり、生徒が自ら感じたことや考えたことを表現する力へとつながります。そしてその美しさを奏でているのが同級生であるということ、その感動と衝撃はさらなるエネルギーを生むのではないでしょうか。

曲目
歌劇「魔笛」序曲(モーツァルト)
ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 第1楽章(ラフマニノフ)
交響曲第9番 ホ短調「新世界より」(ドヴォルザーク)