The 42th Memorial Concert

田村記念講堂に於いて、第42回メモリアルコンサートが開催されました。指揮は浦部雪先生、上野の森アンサンブル(東京芸術大学大学生及び卒業生を中心としたオーケストラ)による演奏です。
ソリストは例年3月に行われるオーディションで選ばれます。オーケストラとの共演を夢見て、音楽と真剣に向き合い、日々研鑽を重ねて、今日の舞台に立つことになりました。彼女のヴァイオリンはチャイコフスキーの情熱的な旋律を奏で、オーケストラの演奏と見事に調和し、会場は万雷の拍手に包まれました。

近年、オンラインで簡単に音楽を聴くことができるようになり、高機能のイアフォンやスピーカー、スクリーンを使って臨場感のある演奏を体験することもできます。でもどんな技術を駆使しても、会場で聴く演奏を超えることはありません。観客は演奏者の表情、息づかいを目の前で感じ、演奏者には観客の感動が伝わります。こうして観客と演奏者が共に作りあげる空間の中で、圧倒的な美しい音楽に身を包まれる…この体験こそ、生徒の感性を育てます。その感性はやがて創造力となり、生徒が自ら感じたことや考えたことを表現する力へとつながります。メモリアルコンサートはまたとない機会であると考え、今まで42年間続いてきました。

曲目
「エグモント」序曲(ベートーヴェン)
ヴァイオリン協奏曲 二長調 第1楽章(チャイコフスキー)
交響曲第7番 イ長調(ベートーヴェン)