9月15日(土) Water is Life2018特別号

 平成26年、全国の高校の中から本学園2校はSGH(Super Global High School)に選定され、「グローバルリーダーの育成」を目標とした教育実践を積み重ねてきた。そして5年目を迎えた本年、その集大成としての「シンポジウム」を計画実施した。
本年7月24日から28日にかけての渋谷教育学園主催「世界高校生水会議“Water is Life 2018”」がそれである。国連のガイドライン(SDGs)に沿った「水」をテーマとした「シンポジウム」である。会議は素晴らしい成果をあげて無事終了した。世界五大大陸代表の18ヶ国から、高校生約140名、引率教員約50名が集い、国際公用語(英語)のみを使用しての会議である。
この会議に参加するということで、現在強く求められている高校生のアクティブラーニングに大きな影響を与える成果をあげたと自負している。高校生たちは学習に動的に参加し、プロセスや学習結果を振り返ってモニタリングすることや、自分で情報や概念をつくる(それは持っている知識や経験を繋いで行う)ことの実践を経験した。
またアクティブラーニングの類型化として2つのPBL(Problem Based Learningと Project Based Learning)に分ける考え方があるが、高校生たちはこの会議の中で、それぞれのテーマに応じて見事に実践結果を示してくれた。
各国代表の高校生たちの研究発表テーマとこの会議での発表内容は、世界の高校生たちの水準の高さと深さを実感させてくれた素晴らしい交流であった。
こうした経験のなかで、世界中の高校生と競い、渋谷高校の代表生徒は、Water is Life賞教育部門第1位を、幕張高校の代表生徒はトヨタ賞現地現物部門賞とサントリー賞第1位を獲得した。
林芳正文部科学大臣による開会式のご挨拶によって始まった暑い夏の1週間であったが、この経験は本学園の生徒たちにとって代えがたい経験をもたらしたと思っている。
これからの成長が楽しみである。