高校チャンプと園児たち

高校2年の山﨑妃奈乃さんが渋谷教育学園浦安幼稚園でフェンシングの出張レッスンを行いました。
山﨑さんはフェンシング女子サーブルの部で今夏の高校インターハイを制した若手のホープです。オリンピック後、幼稚園ではフェンシングがとても人気で運動会での入場の際にフェンシングの格好で入場する園児がいるほどだったそうですが、本校にインターハイで優勝した選手がいると耳にした園の先生から熱いリクエストが山﨑さんのもとに届き、本日の出張レッスンが実現しました。

サリュー(挨拶)、プレ(用意)、アレ(開始)。
さあ、レッスンがはじまりました。フェンシングは礼儀を大切にするスポーツなので、レッスンは挨拶の練習からです。すべてのフェンシング用語はフランス語が使用されています。

マルシェ(前に出る)、ロンぺ(後ろに下がる)、アロンジェルブラ(手を伸ばす)、ファント(突く)。
いよいよ実践的な動きのレッスンです。2階ホールの園児200名が一斉に手を伸ばし、突きのポーズをします。今日は幼稚園の2学期終業式だったので参観されているお母さん方も一緒に「ファント!」しました。

続いて、年長組の代表園児4名がスポンジ剣と山﨑さんのお母様お手製のエプロンで高校チャンピオンに挑みました。園児200名全員が、ホールが割れんばかりの黄色い声でお友だちの園児を応援する完全アウェイの状況のなか、挑戦者の容赦のない怒涛の「マルシェ」に高校チャンピオンもたじたじで、追いつめられる場面が何度もありました。

山﨑さんも小さな頃こんな感じでフェンシングを始めてみる機会があり、だんだんと好きになって繰り返し繰り返し同じ練習を続けてきたそうです。今日のレッスンから、また新しいタレントが生まれてゆくのでしょうか。短い時間でしたが、参加者全員が素敵な時間を過ごすことができました。