科学の甲子園全国大会 準優勝

 科学の甲子園 全国大会は3月19日(金)~21日(日)の3日間、茨城県つくば市にある、つくば国際会議場で開かれた。

昨秋、科学の甲子園千葉県大会突破に向け、志しのある有志が集まったのがスタートである。経験のある上級生が作成した問題を用いて今年の最強メンバーが決定した。県大会はコロナ禍、登録メンバー6名で戦うことになったが、本来実技を担当する選手達が問題を予想し準備したことも功を奏し、無事県大会4連覇を達成した。

 全国大会が決まったが、今年に入りコロナ感染者が増え、選手たちは昨年と同じように大会が中止されるのではないかという不安に苛まれた。
そんな中、公開競技の内容が発表され、器材や文書などが送られてきてから選手たちは放課後連日のように試作を繰り返し、設計を自宅で修正することを繰り返してきた。出発前日まで微調整し、作成リハーサルも繰り返して万全を期した。

全国大会の競技には筆記と実技があり、筆記競技は物理・化学・生物・地学・数学・情報から、習得した知識をもとにその活用について問われ、中には教科・科目の枠を超えた融合問題もある。実技試験は、実験に関わる実習、操作、考察などを総合的に活用し、ものづくり能力、コミュニケーション能力により課題を解決する能力を競うものである。
今年度の実技競技は、課題1 情報・数学系 、課題2化学 課題3ウインドカー製作が課せられた。
筆記競技は6名で話し合いながら解答していくが、今年は飛沫防止板があったため、話しにくかったようである。実技競技の課題1は、パソコンを用いたプログラミング及び数学的能力を総合的に試された。課題2は、授業で行われる基本的な実験を組み合わせて未知の試料を推察するものであった。課題3は、自作のファンをモーターに取り付け送り出される風で一方向に進み、その後反転させる機構をセットし、コースを往復する時間を競うものであった。

 結果は、筆記競技と3種類の実技競技計4種目で競った総合成績において準優勝に輝いた。また、筆記競技の部においては最高得点をマークし、第1位となった。