12月25日(水) 臨 元永本古今和歌集

元永本古今和歌集(東京国立博物館蔵)は、平安時代に書写された『古今和歌集』のうち、仮名序と20巻すべてがそろって現存する最古の写本です。野毛や切箔を散らした華麗な紙を用い、紙の装飾に応じて字の太さも変えるなど技巧を凝らしています。この国文学、書道史上の優品を、本校高2の書道部員が「原本に忠実に、作者と同じように」と意識して書写しました。彼女の作品は、千葉県代表として第43回全国高等学校総合文化祭(2019さが総文)書道部門で展示されました。現在は事務室前のロビーに展示しています。

――AIが活用され、IoT社会といわれる今日においての芸術とは、一体どのような意味があるのでしょうか。頭と手と心を使って、書道という芸術活動と対峙して、人間力を高める時間となることを期待しています―― (本校シラバスより)