12月20日(金) Christmas Concert 2019

12月20日、毎年恒例のクリスマスコンサートが田村記念講堂で開催されました。

第1部 合唱部
楽しいクリスマスソング三曲とともに、1月のコンクールで発表予定の『鷗』を披露してくれました。『鷗』は三好達治の詩をモチーフに作られた楽曲で、美しいコーラスとその奥深い歌詞が観客を魅了します。三好達治は学徒出陣する若者たちを鷗に例えました。戦争で亡くなった若者たちの魂は、今では青い空を自由自在に飛び回る鷗の中に宿っている――繰り返される「ついに自由は彼らのもの」というフレーズに、現代に生きる私たちの平和への祈りと決意が込められているような気がします。

第2部弦楽器講座発表会
本校では、毎週水曜日の放課後に弦楽器講座を開講しています。ヴァイオリン、ビオラ 、チェロ、コントラバスそれぞれの楽器を基本から学びます。講師は全員がプロの演奏者です。年々受講希望者も増え、それに比例して経験者やリピーターも増えてレベルも多様化してきました。今日は初心者グループが『歓喜の歌』(ベートーヴェン作曲)、経験者グループが『セントポール組曲より、ジーグ』(ホルスト作曲)を披露してくれました。

第3部室内楽部
雪の中を哀愁を漂わせて歩いていく軍人の様を描いた『戦場のメリークリスマス』(坂本龍一作曲)では、切なさと緊張感を抑えることができません。続いて演奏された『弦楽セレナーデホ短調』(エルガー作曲)の穏やかなメロディは、紅茶を片手にのんびりと過ごす午後を彷彿とさせます。そして一転して『ジュラシックパークのテーマ』(ジョンウィリアムズ作曲)の迫力のある演奏が始まります。低音から高音までを表現できる弦楽器ならではの魅力を発揮した演奏でした。

音楽の魅力は、ジャンルも時代も国も越えてさまざまな演奏をできることです。4月の入学式では、吹奏楽部も加えて渋幕オーケストラとして演奏する予定です!
Merry Christmas and Happy New Year!