天文部、話題のZTF彗星の撮影に成功

ZTF(C/2022E3)彗星は、今年2月1日に地球に最接近しました。彗星は緑色が特徴的で、画像からもはっきりわかります。また彗星の中心部(核)からまっすぐ伸びる彗星の尾も見られます。この画像は、天文部の宿泊観測会(1月28日)撮ったものです。約40分にも及ぶ連続撮影で得られた180枚の画像を、部員が一枚ずつ編集して画像が完成しました。観測会では、分光器を使った彗星の成分分析も企画していましたが、うまくいきませんでした。失敗した原因を探り、次に生かしていきたいと思っています。今後は、分光器を使い、より専門的な研究観測をしていく予定です。今回の観測会はそのスタート地点になったと思います。

観測場所 千葉県千葉市(渋幕天文台)
観測時刻 2023年1月29日 3時15分〜4時3分
観測機器
望遠鏡 : TAKAHASHI TOA-130 (口径 130mm、焦点距離 1000mm)
赤道儀 : iOptron CEM120EC2 (自動導入、自動追尾)
カメラ : ZWO ASI1600GT(冷却CMOS)
撮 影 : RGB各色×60枚=180枚
画像処理 : 彗星核に合わせて加算 RGB合成