2019年7月23日2019年7月19日 自調自考を考える 7月23日(火) 「自調自考」を考える 第320号 六月、水無月。七月、文月。 明治五(1872)年に「改暦の詔書」が出される迄、日本では季節の移ろいを細やかに取り入れた二十四節気と七十二候という旧暦(太陰太陽暦)が長い間親しまれてきた。 旧暦によれば、芒種、夏至、小暑、大暑の季節が続く。学校は小暑鷹乃学を習う。土用入りのころ夏休みに入る。旬の行事である…
2019年6月11日2019年6月12日 自調自考を考える 6月11日(火) 「自調自考」を考える 第319号新しい「自調自考生」中学297名、高校50名を迎え、渋谷幕張中学・高校の新学年が始まっている。 五月立夏(りっか)、小満(しょうまん)、芒種(ぼうしゅ)と季節は移り、元号は「令和」と改元された。 第126代徳仁(なるひと)天皇即位。元号とは年に付ける称号のこと。世界初の元号は、中国、前漢の武帝が紀元前2世紀に…
2019年4月9日2019年4月10日 自調自考を考える 4月8日(月) 「自調自考」を考える 第318号四月、卯月。清明、全てのものが清らかで生き生きとするころ。 若葉萌え、花咲き、鳥が歌う、生命が輝く季節の到来。入学式が挙行され、玄鳥至り、鴻雁北へかえる時期。 目には青葉山郭公はつ鰹 山口素堂 大陸の東端と西端で温帯の日本と英国を比較すると地形、風土の違いにより、動植物の種類の数は圧倒的に日本が多い。そ…
2019年3月23日2019年3月27日 自調自考を考える 3月23日(土) 「自調自考」を考える 第317号三月、弥生(やよい)。この時期、学校は三十四期生を送り出し、新入生を迎える。旧暦(太陰太陽暦のこと。アジア地区では現在でも使われている。明治五年、「改暦の詔書」により日本では太陽暦に改められている。)では、春分次候、桜(さくら)始(はじめて)開(ひらく)になる。 古来より日本人は桜を愛(め)で、多くの歌が残さ…
2019年3月1日2019年3月27日 自調自考を考える 3月1日(金) 「自調自考」を考える 第316号三月、弥生。二十 四節気では雨水。次第に和らぐ陽光の下、草木が芽吹き出すころ。冬の間に蓄えていた生命の息吹きが外へ現われはじめる季節。まことに卒業式を祝うにふさわしい。雨水のこの時期、雨を木の芽起こしといい、催花雨とも木の芽萌やしとも。万葉集巻八、巻十を開くと、春の雑歌からはじまる。そこには野の草花を見つめ、…
2019年1月7日2019年5月30日 自調自考を考える 1月7日(月)「自調自考」を考える 第315号 校内報「えんじゅ」の巻頭言として校長先生から生徒へ折々のメッセージが送られます。必ず文末は「自調自考生、どう考える」と締められるとおり、格調高く問題が提起されます。 二千拾九年。平成三十一年、暦注の干支(えと)で己亥(つちのとい)の年となる。 己(つちのと)は、十干の六番目。植物の生長に例えると草木が成…
2018年12月20日2019年1月23日 自調自考を考える 12月20日(木)「自調自考」を考える 第314号 二学期が終了する。学校は冬期休暇に入る。短期間ではあるが、年(とし)改(あらた)まる大切な期間。有効有益に計画を樹(た)てすごしてほしい。 季節の気では、小雪、大雪に続く「冬至(とうじ)」となるが、これから一年で一番寒い「寒(かん)」に入る。立春になる寒の明けまで約一ヶ月が寒の内である。 十二月を「しわ(…
2018年11月17日2019年1月23日 自調自考を考える 11月17日(土)「自調自考」を考える 第313号 一日で、昼と夜の長さがぴったり同じになるのが春分と秋分。特に秋分では、農事としての意味合いを込め、豊作を祝い、感謝を捧げ、田の神を杞る儀式がこのころ。そして季節は、寒露、霜降と変わり、立冬となる。七十二候では、「山茶始めて開く」。山茶花の花が咲きはじめるころとなる。 山茶花の垣一重なり 法華寺 夏目漱石 …
2018年10月6日2019年1月24日 自調自考を考える 10月6日(土)「自調自考」を考える 第312号 九月、長月。白露鶺鴒鳴く次候(七十二候)。この時期に本校では「槐祭」を迎えた。一学期のスポーツフェスティバルと対になる学園最大の文化祭である。 今年のテーマは「百花繚乱」。 主催者は「このテーマは臨場感があり、オリジナリティあふれる企画を、グローバルな視点を基に計画的に制作することで、渋幕生も含め誰もが…
2018年9月15日2019年1月26日 自調自考を考える 9月15日(土) Water is Life2018特別号 平成26年、全国の高校の中から本学園2校はSGH(Super Global High School)に選定され、「グローバルリーダーの育成」を目標とした教育実践を積み重ねてきた。そして5年目を迎えた本年、その集大成としての「シンポジウム」を計画実施した。 本年7月24日から28日にかけての渋谷教育学園主催「…