2018年11月17日2019年1月23日 自調自考を考える 11月17日(土)「自調自考」を考える 第313号 一日で、昼と夜の長さがぴったり同じになるのが春分と秋分。特に秋分では、農事としての意味合いを込め、豊作を祝い、感謝を捧げ、田の神を杞る儀式がこのころ。そして季節は、寒露、霜降と変わり、立冬となる。七十二候では、「山茶始めて開く」。山茶花の花が咲きはじめるころとなる。 山茶花の垣一重なり 法華寺 夏目漱石 …
2018年10月6日2019年1月24日 自調自考を考える 10月6日(土)「自調自考」を考える 第312号 九月、長月。白露鶺鴒鳴く次候(七十二候)。この時期に本校では「槐祭」を迎えた。一学期のスポーツフェスティバルと対になる学園最大の文化祭である。 今年のテーマは「百花繚乱」。 主催者は「このテーマは臨場感があり、オリジナリティあふれる企画を、グローバルな視点を基に計画的に制作することで、渋幕生も含め誰もが…
2018年9月15日2019年1月26日 自調自考を考える 9月15日(土) Water is Life2018特別号 平成26年、全国の高校の中から本学園2校はSGH(Super Global High School)に選定され、「グローバルリーダーの育成」を目標とした教育実践を積み重ねてきた。そして5年目を迎えた本年、その集大成としての「シンポジウム」を計画実施した。 本年7月24日から28日にかけての渋谷教育学園主催「…
2018年7月17日2019年1月24日 自調自考を考える 7月17日(火)「自調自考」を考える 第311号 七月、文月、八月、葉月。 江戸時代、日本の人々は、太陽暦(太陽のリズムを基準)と太陰暦(月のリズムを基準)を組み合わせた太陽太陰暦を使っていた。そして季節については、太陽暦の一年を四等分した春夏秋冬の他に二十四等分した二十四節気と、七十二等分した七十二候というこまやかな季節の移ろいが取り入れられ使われてい…
2018年6月19日2019年1月26日 自調自考を考える 6月19日(火)「自調自考」を考える 第310号 新しい「自調自考生」中学二九一名、高校七五名を迎え、渋谷幕張中学・高校の新しい学年が始まっている。 四月、卯月(うづき)、五月、皐月(さつき)を経て、六月、水無月(みなづき)を迎えている。日本には、春夏秋冬の四季だけでなく、二十四の気、七十二もの候という季節があり、旧暦をもとに暮らしていた時代には、人々は…
2018年4月7日2019年1月26日 自調自考を考える 4月7日(土)「自調自考」を考える 第309号 校内報「えんじゅ」の巻頭言として校長先生から生徒への折々のメッセージが送られます。必ず最後は「自調自考生、どう考える」という文言で締められるとおり、格調高く問題提起が示されます。 四月、卯月。清明初候。玄鳥至る。全てのものが生き生きするころ。玄鳥、乙鳥、天女…など春の使いの呼び名はさまざま。 ユーラシア大…
2018年3月20日2019年5月30日 自調自考を考える 3月20日(火)「自調自考」を考える 第308号 三月、弥生。この時期、学校は三十三期生を送り、新入生を迎える準備に忙しい。 春分、初候。雀始めて巣くう。 春を迎える時「暁と曙」がふさわしい。夜が明けようとしているが、まだ暗い時分のことを春暁と云う。万葉時代には、あかときと云い、平安以降、あかつきに変わった。曙は暁よりやや遅れ、夜がほのぼの明けようとす…
2018年3月1日2019年1月24日 自調自考を考える 3月1日(木)「自調自考」を考える 第307号 三月、弥生。立春雨水末候。草木萌え動く。 中国や日本で長く使われた旧暦は太陰太陽暦で、日付は月の満ち欠けに基づくが、一太陽年を二十四等分した立春や夏至などの二十四節気と組み合わせて運用された。二十四節気は季節を正確に表すが、旧暦では毎年日付が変動する。立春は二十四節気では一年の起点。今年は新暦二月十六日に…
2018年1月9日2019年1月24日 自調自考を考える 1月9日(火)「自調自考」を考える 第306号 二千十八年、平成三十年、暦注の干支では、戊戌の年となる。戊は音読みで「ぼ」。今年は明治政府軍と旧幕府軍の「戊辰戦争」(一八六八~一八六九)一五〇年目の戊の年である。「戊」は十干の一つ。十二支の一つである戌は戊と酷似している。要注意。紀元前十七世紀ころ、中国に起因する哲理として陰陽五行説がある。これを年、月、…
2017年12月21日2019年1月24日 自調自考を考える 12月21日(木)「自調自考」を考える 第305号 二学期が終了する。冬期休み。 短いが年が改まる大切な時間。 心して有効有益に送りたい。 季節は、小雪、大雪そして冬至と移り、冬至、初候乃東生ず。 かつて一年のはじまりだった冬至。これから日が伸びていくので古代には、柚子の香りや薬効で体を清める禊の意味で柚子湯を楽しむのだ。 十二月三十日は小晦日。三十…